尼崎オニバリーガーデン

どうも、おにぎり爆弾と申します。尼崎出身のチマチマ大学生がチマチマとチマチマするやつです。日記もチマチマ書いてますhttp://onigiribakudang.hatenablog.jp/

おにばく推奨映画「シン・ゴジラ」(ネタバレ感想)

東宝ゴジラがスクリーンに帰ってきた。正直期待はしていなかった。予告を見た段階では「ダメだこりゃ」と思っていた。だが俺は全力で土下座したい。最高だった。

 
 
 
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まず個人的に1番求めていたのが破壊シーン。ガメラ3ばりに街燃やしてほしいなと思ってた。その期待に見事に答えてくれたね。虎ノ門大炎上よ。俺はあれが見たかったんだ。ガメラ3以上に破壊してくれた。総理大臣含め政府のトップがごっそり死んだのも絶望感あって良かった。ギャレゴジにはまず破壊が足りない。
 
 
次にゴジラについて。初めて今回のゴジラのデザインを見た感想は「気持ち悪い」というものだった。少なくとも格好良くはないなと。ただ、逆に言うと製作側の意図として格好良いゴジラを作る気はないことは伝わってきた。意識するのはやはり初代。「恐い(怖い)ゴジラ」だ。結果、あの不気味なデザインはゴジラの恐ろしさを演出するのに一役も二役も買っていたと思う。
 
さて、今回驚かされたのはゴジラの形態変化である。鎌倉上陸時のゴジラを矢口が「第四形態」と呼んでおり、「え?第三じゃないの?」と思ったのだが、どうやら第一形態は最初に姿を現した時の尻尾のみの姿らしい。衝撃的だったのはやはり第二形態である。目、動き、フォルムのどれを取っても衝撃的。あれは子供泣くわ。個人的には何となく第二、第三形態はゴジラというよりウルトラ怪獣のようなデザインだと思った。最終的には第四形態止まりだったものの、まだ進化の余地を残しているという恐ろしさが、デストロイアあたりを思い出させる設定で良い。
熱線に関しては先述した通り大規模破壊を見られたので概ね満足なのだが、1つ気に入らない点を挙げるとすれば顎が真っ二つに割れる点。あれはダサいと思ってしまった。背中からの熱線は「そんなの有りかよ感」があって良かったのだが。煙→炎→ビームと変化していくシーンも好きだ。
 
 
最も不安視されていた人間パートも個人的には楽しめた。矢口や環境省の課長補佐を中心とした怪獣対策チームの会議は、個性的なキャラクターや早い台詞回しなどテンポとエンタメに重きを置いたものとなっていた。ゴジラ映画らしいとは言えないが、ゴジラが登場しない人間パートで飽きさせないための工夫を感じさせるシーンだった。人間ドラマと呼べるものは皆無で、ゴジラと対峙する人々の戦いと葛藤だけを描いたこともそういった工夫の1つだろう。
 
終盤の見せ場は何と言っても新幹線&在来線爆弾。それまでのシリアステイストと打って変わって随分ぶっ飛んだ作戦だが、個人的には大好き。しかも結構効いてるというのがまた面白い。
ガメラ2といい、vsビオランテといい人間が活躍する怪獣映画はハズレ無しだなあ。FW?何ですかそれは?
 
 
最後に音楽についても触れておきたい。まず1つ言えるのは、伊福部昭は神だと言うこと。偉大過ぎた。今回で誰もがそれを再確認したはず。一方で鷺巣詩郎は正直合っていないと感じた。エヴァの「デンデンデンデン デンデン」というあのBGMを乱用するのはいただけない。それ以外の曲も作品に合っていたとは言い難いと思う。かと言って伊福部昭が合っていたかと言えばそれも微妙なところで、「レジェンド補正」みたいなものは確実にある。つまりはそれだけ偉大だということ。だって怪獣大戦争マーチに合わせて新幹線と在来線で特攻するんだぜ?そりゃテンション上がっちまうよ。
実は映画見る直前までゴジラのサントラを聴いていて、vsメカゴジラのOPのメインテーマに胸を高ぶらせていたのだ。まさかエンドロールの最後に流れるなんて。エンドロールの音楽のクレジットに「ゴジラvsメカゴジラ」の文字が見えたから、「あれ?流れたっけ?」と思い出していたらまさかの最後の最後よ。
 
 
 
やっぱりゴジラは最高だ。俺の中では今年のベスト映画はもうこれで決定。ゴジラをスクリーンで見られる喜びをガキの頃以来本当に久しぶりに味わうことが出来た。