尼崎オニバリーガーデン

どうも、おにぎり爆弾と申します。尼崎出身のチマチマ大学生がチマチマとチマチマするやつです。日記もチマチマ書いてますhttp://onigiribakudang.hatenablog.jp/

IRON MAIDEN来日公演 4/20

IRON MAIDEN来日公演@両国国技館の初日に行ってきた。

両国国技館でのライブは初めてだった。今まで相撲を観に2、3回訪れたことはあるが、まさかその会場でメイデンを観ることになるとは誰が予想しただろうか。

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会場外には「アイアンメイデン」「ラウドパーク」「サマーソニック」「クリエイティブマンプロダクション」の幟があった。粋なことをしてくれるものだ。お祭り感がある。

俺の席は2階正面スタンド席。中々見やすい。PRTの先行で取った甲斐があった。当然、力士の優勝額も飾られている。朝青龍のものが見当たらないのが寂しかった。

前座のThe Raven Ageが始まると同時に暗転。てっきり前座の時も明るいままだと思っていたので、少し驚いた。案の定暗闇の中スマホのライトを使って自分の席を探す人たちが大量発生。最初から入って正解だった。
そのThe Raven Ageはメイデンのリーダーであるスティーヴ・ハリスの息子が在籍するバンドらしいのだが、はっきり言って全く印象に残ってない。最初こそそれなりに集中して観ていたのものの、途中から退屈になってきて耳栓代わりにイヤホンを付けてボケーっと観ていた。悪くはないのだが、これといった個性もないので大成は望めなさそうだ。

前座が終了して20分ぐらいが経過した頃にメイデンのライブの始まりを告げる合図でもあるUFOのDoctor Doctorが大音量で鳴り響いた。この時点で会場は総立ち。


そして遂にIRON MAIDENのライブがスタート。ここからは印象に残ったことを適当に書いていく。
最初はIf Eternity Should Fail〜Speed Of Lightという新譜のオープニング通りの流れ。会場の反応はまずまずといったところか。新譜のリードトラックであるSpeed Of Lightですらこの盛り上がりなのだから、やはり過去の名曲を聴きに来た人が多いようだ。まあ、そりゃそうか。

ただ、新譜の中ではSpeed Of LightよりもThe Red And The Blackの方が盛り上がっていた。かなりライブ映えする曲で、コーラスパートでは合唱も起きていた。個人的に新譜の中では一番気に入っている曲なのだが、やはり長すぎる。もう少しコンパクトに纏めてくれればなあと思わずにはいられない。

序盤のハイライトはThe Trooper・・・のはずだったのだが、ここでまさかのハプニングが。Trooperの格好に着替え、イギリス国旗を持ったブルースがマイクを忘れて登場したのだ。結果的に最初の「オーオーオーオーオーオーオーオオー」まで観客に投げっぱなしになってしまった。あんなのは初めて観た。海外ならばここは観客による大合唱で何とか様になるのだろうが、日本ではそうもいかない。合唱の声は小さく、少々変な雰囲気になってしまった。勿論、これは決して悪いことではない。盛り上がり方は国によってそれぞれ違うのだから、仕方のないことなのだ
ただ、Trooperだけはもう一度ちゃんと聴きたいなあ。あれはあれで貴重なものが観られたということで良しとしよう。

新譜のタイトルトラックが終わり、ライブは終盤に突入。すると、あのイントロが。Hellowed Be Thy Name!個人的にメイデンの曲の中で1、2を争う程好きな曲であり、最も聴きたかった曲だ。これは滾らさるを得ない。この曲を生で聴くことが出来たというだけで間違いなく行く価値はあった。と言っても事前にセトリを調べてしっかり予習をしていたので、演奏されることはわかっていたのだが。

興奮冷めあらぬ中、続いてFear Of The Darkが始まった。恐らくこの日最も盛り上がったのはこの曲だろう。俺自身この時が一番はしゃいでいたと思う。初めてメイデンのライブに行ってみたいと思ったのもこの曲のライブ映像を観た時だった。大合唱、ブルースの「You!(あるいは地名)」→「Hahahahahaha!!」、サビでのジャンプ・・・憧れていたライブでのFear Of The Darkを遂に体験出来たのだ。本当に楽しかった。

本編はバンド名を冠した名曲Iron Maidenを演奏して終了。それから間も無くThe Number Of The Beastの最初の語りが聞こえてきた。1月のスラドミでKREATOR&シュミーアが演奏したのを観て以来、今年二度目の「6!6!6!」である。しかも今回は本物だ。
続くBlood Brothersも熱かった。これもやはりライブ映えする曲だ。IRON MAIDENという音楽を通じて世界中の人々が繋がっている。それを願う曲であり、それはメイデンのライブの1つのテーマである。

そしてラストはWasted Years。これもとても良かった。こんなにも素晴らしい曲だったのか。元々好きな曲の1つではあるが、今回のライブでより好きになった。

それにしてもメイデンのメンバーは本当に元気だ。特にブルース・ディッキンソン(57)を見ていると人間の可能性というものについて考えさせられる。あの歳で何故あれほどのパフォーマンスが出来るのか。劣化はしているのだろうけども、あの人の場合は見ていて「ああ、衰えちゃったな」と感じることが殆どない。しかも1年前は癌治療をしていたはずなのに、である。

ブルースは勿論、スティーヴ・ハリスも格好良かった。ベースを銃のように構えるあのポーズも披露していた。
エイドリアン・スミスとデイヴ・マーレイのツインギターも健在。IRON MAIDENの真骨頂である。
ヤニック・ガーズも相変わらずだ。ピョンピョンと跳ねるような謎ステップ、そしてエディとの格闘(茶番)もしっかりこなしていた。
無論、自由なフロントをしっかりと支えるニコ・マクブレインのドラムも忘れてはならない。
全てはライブ映像で見ていたあのメイデンのまんまだった。イメージしていたそのままのものを提供してくれる安心感。まさに伝統芸能である。

このブログでも何度か書いたが、俺はメイデンの大ファンではない。それでも彼等の「俺たちはまだまだ現役だ」という熱い思いはひしひしと感じることが出来たし、元気を貰った。
音響はとても褒められたものではなかったが、それでも百戦錬磨のレジェンドはやはり凄かった。

IRON MAIDEN万歳。それに尽きる。