THRASH DOMINATION 2016「最強決定戦第二弾」に行ってきた話
俺はこれで初参加の一昨年から3年連続の参加。スラドミは毎回楽しみだ。
EXODUS、OVERKILL、SODOMの集った去年も強力だったが、今年もそれに勝るとも劣らない面子。ジャーマンスラッシュの重鎮であるKREATORとDESTRUCTION、そして初来日となる爆速天使DARK ANGEL。
個人的に一番のお目当てはDARK ANGEL。あの殺傷力抜群のリフを生で聴けるのが楽しみで昼も眠れない。そんな日々が続いていた。
では、ライブの感想を綴っていこう。薄っぺらい感想しか書けないだろうけどもご勘弁願いたい。
●DARK ANGEL
まずモヒカンのロン・ラインハートの風貌に驚く。あれ?あんなんだっけか。
ジーン・ホグランのドラムは流石だったね。期待を1mmも裏切らない。
もうね、絶対聴きたかったThe Burning Of SodomとNo One Answersを聴けただけでも絶頂ですよ。本当に名曲だなあ。
ロンの「Death Is Certain?」という問い掛けに対してのレスポンスが寂しいことになっていたけど、俺はちゃんと「Life is not!」って言えた。どんな自慢だよ。
ステージングに関してはロートル感こそ無かったものの、ライブ運びはDESTRUCTIONとKREATORに比べると流石に一枚落ちるかなという印象。曲間にちょっとダラけた空気が流れてしまうのが惜しい。
だがそんなことは殆ど気にならないほどに曲の勢いが凄い。当然盛り上がらないはずはなく、トップバッターとしての役割は十二分に果たしたと云えよう。
聴きたい曲は全て聴けたので俺自身大満足のライブだった。もうこれだけで元は取れたようなもの。
●DESTRUCTION
以前にもブログに書いたような記憶があるが、DARK ANGELだけでなくDESTRUCTIONを観るのも今回が初めて。そして俺は2014年のラウパでのKREATOR、去年のスラドミでのSODOMを観ているので、これでジャーマンスラッシュ三羽烏は制覇したことになる。KREATORもSODOMも最高のライブを見せてくれたが、このDESTRUCTIONも例外に漏れず素晴らしいライブだった。
初っ端からCause The Godsでテンションが上がる。しかしながらどうも音が弱い。DARK ANGELの凶悪な音を聴いた後だと特にそのような印象を受けてしまい、最初の方はイマイチ自分の中で盛り上がれずにいた気がする。だがいつの間にか音は改善しており、こうなってしまえば俺のテンションも上昇するのみである。シュミーアの声は衰えを知らず、マイクの刻みも同様にキレッキレだ。次々に繰り出される極上のスラッシュチューンの数々にフロアは大熱狂。
最後はBestial Invation。最高の曲だ。最初こそ「あれ?」となったが、終わってみれば流石の一言に尽きる。ベテランらしい貫禄のライブだった。
●KREATOR
このスラドミが始まる前は「体力配分を考えよう」なんて言っていたのだが、始まってみればその四文字はどこかへ消えてしまった。まあ中盤でモッシュやら何やらをしている方々に比べれば、体力はあり余っているとは思うけども。だが、KREATORのライブにそんなことは関係無かったらしい。
1曲目のPhantom Antichristが始まった瞬間に身体もKREATORモードにスイッチされ、気付けば俺は一心不乱に頭を振り、「Phantom!Antichrist!」とコールしていた。ここまでの2バンド、どちらも甲乙付け難い素晴らしいライブだった。しかし今回の最強決定戦の勝者はKREATORだろう。そしてやはり俺はこのバンドが大好きらしい。最初から最後まで叫び倒していた。
それにしてもこのバンドはキラーチューンが多い。更に火柱とCO2のパイロを使用。あんなものをスラドミで見ることになるとは。反則気味ではあるが当然大興奮だ。そこにミレ・ペトロッツァの煽動が加わるのだからフロアの熱狂度は最高潮である。
Riot Of Violenceはかなりのレア選曲なのでは?BetrayerとTerrible Certaintyがセトリから外れたのは少々残念だったが、シュミーアとのコラボによるThe Number Of The Beastなんてレアなものも見られたし、ラウパではやらなかったFlag Of Hate~Tormentorもやってくれたので無事絶頂を迎えることが出来た。
今年もスラドミは最高だった。やっぱりスラッシュメタルは裏切らないね。
昨年のから続くこの最強決定戦シリーズのスラドミ。来年も続いたりして、続かなかったりして。