尼崎オニバリーガーデン

どうも、おにぎり爆弾と申します。尼崎出身のチマチマ大学生がチマチマとチマチマするやつです。日記もチマチマ書いてますhttp://onigiribakudang.hatenablog.jp/

再開

急にブログを書きたくなった。

 

最後の更新は2年前。正直驚いている。体感では4、5年ぐらい更新していない気でいたから。

 

結果的に2年間沈黙していた訳だが、その間度々喋ろうとはしていた。でも結局声は出せなかった。

2、300字ぐらいまではスラスラ書ける。そしてそこでいつもピタッと手が止まってしまう。自分の知識や語彙力の無さに毎回落胆させられた。

 

だから、これからは「ちゃんと書くこと」をやめてみようと思う。全て等身大。リアルな思いをリアルな言葉で綴る。

適当にネットサーフィンをしていたら何故か辿り着いてしまった、誰も読んでいなさそうなブログ。だが何一つとして飾った言葉の無いその文章に心を動かされた経験が俺にはある。

俺は伝えたいことが沢山あるからまたこのブログを書き始めた。ネットの漂流者たちがいつかこのメッセージを受け取ってくれると信じて。

GALNERYUSのライブで生きる歓びを得た男@EX THEATER ROPPONGI

こういうね、ライブの感想とか書くの凄くしんどいんですよ。だって思ったこと上手く表現出来るほどの文章力も語彙も無いし、音楽知識も無いから。でもこうしてブログやってるからには書かなきゃいけないと思うんだ、あんなに素晴らしいライブを見せてもらったからにはね。

GALNERYUS、大好きです。このブログでも何回か触れたことはあるはず。ただ最近までは物凄い大ファンって訳でもなかった。メタルを聴き始めて割と早い段階で知って以来、ずっと好きではあったしアルバムもチェックしてきたんだけど「定期的に聴きたくなるバンド」の1つに過ぎなかった(プチブームこそ何度かはあったが)。しかし今年に入ってからは話が変わってくる。ここに来て物凄くハマった。常に聴いてる。何故かはわからない。

まあそんな話は良いんですよ。ガルネリを見るのは2015年のLOUD PARK以来。あの時見て「めちゃくちゃ格好良かったしいつかワンマン行こう」と思ってから随分と経ってしまった。そもそもライブに殆ど行かなくなったってのがデカい。
とにかく念願のガルネリのワンマンって訳です。今回はSYUのソロアルバム『VORVADOS』のリリースパーティ的なのも兼ねてるから純粋なワンマンと言えるのかは怪しいところだけど。

さて、ここからがライブの感想。
Twitterで予告されていた通りまずはゲストボーカル達と共にSYUソロの曲を立て続けに演奏して、その後ガルネリのライブがスタートという形だった。


セトリ
REASON(with Fuki)
ここで区切れと天使は歌う(with 苑)
Euphoria (with 団長)
未完成の翼(with HARUKA)
↑ここまでSYUソロ

UNITED FLAG
POINT OF NO RETURN
RISE UP
QUIET WISH
哀傷
ALSATIA
BLAST OF HELL
THE TIME HAS COME
RAISE MY SWORD

-EN1-
SILENT REVELATION
HEAVENLY PUNISHMENT

-EN2-
DESTINY(with ゲストボーカル4人)


凄かった。


はい、もう良いでしょこれで。そうとしか言えないよあんなの見せられたら。私の稚拙な文章ではあのライブの何も伝えることが出来ません。

真面目に書こう。まずゲストボーカル4人は皆良かった。ファンになりそうだった。Fukiはなんとなく「オタサーの姫」みたいなイメージを持っていたんだけど、生で見てこれはチヤホヤされる理由もわかるわと。エネルギッシュで可愛い。言うまでもないが声量も凄かった。それは音源の時点で充分伝わってた。そろそろ本格的にUnlucky Morpheusを聴いてみる時が来たのかもしれない。


次に摩天楼オペラの苑。個人的に一番印象良くなった人。音源聴いてる時は正直微妙かなーと思っていたのだけれど、本当にすいませんでしたと言いたい。何より見た目が良い。華がある。声もクセがあるだけで慣れたら全然いける。「これライブで再現出来るのかよ・・・」と心配していたハイトーンも軽々出してて凄かった。


やっぱりV系の方って格好良いんすねえと思ってたところに登場したのはNoGoDの団長。この人は期待通り。トーク上手いし盛り上げ上手だし当然歌も上手いしフロントマンとしての魅力に溢れていた。最後の方小野さんにイジられてて面白かった。


最後にTEARS OF TRAGEDYのHARUKA。いやー、可愛いかった。ひらひら舞ってて癒された。声も癒される。でもTOTはどうも琴線に触れてこないんだよなあ。またライブでHARUKAちゃんを見たいからなんとか好きになりたいところではあるんだけど。

4人それぞれ1曲ずつ披露したのを見て、改めて『VORVADOS』は素晴らしいアルバムだなと思えた。アルバムレビューなんてライブの感想以上に難しいから絶対書かないけどとにかく凄く良いアルバムだから皆聴いてほしい。メタル聴かん人にもアピール出来る要素は充分にある作品だと思うんだけどなあ。
特に今回のライブでもHARUKAちゃんが歌ってた「未完成の翼」。あれが最高に好き。今回のアルバム全曲好きだけどその中でも1番。

俺がGALNERYUSで1番好きな曲は今のところ「ANGEL OF SALVATION」なんだけど、個人的にあの曲のメロディーにはどこか合唱曲っぽさを感じていて、そこが凄くツボなんだ。
で、「未完成の翼」にも同様にそれっぽさを感じているっていう話。しかも「未完成の翼」に関しては歌詞までそれっぽい。いや合唱曲っぽいと聞くとすげえダサそうなんだけど、超絶格好良いんだよね。感動する。胸を揺さぶられる。
というかそもそも合唱曲っぽいと思ってるのは多分俺だけだわ。すみませんでした。


GALNERYUSの方のセトリはかなり意外な選曲だった。初っ端から俺の大好きな曲4連発。その後も「これもやってくれるの!?これも!?」の連続で個人的にはテンション上がりっぱなし。まあ俺はガルネリのアルバム全部好きだから、どうセトリを組んでも満たされるんだけどね。定番曲ではあるものの、前回ラウパで見た時はやらなかった名曲「SILENT REVELATION」を聴けたのは嬉しかった。そういえば「RAISE MY SWORD」ってあの時初披露だったんだっけ?あの時ぶりに生で聴いてやっぱり名曲だと思ったし、何と言ってもライブ映えするよね。盛り上がりやすい。


演奏に関しては俺には解説出来ないので誰か代わりにお願いします、本当に。凄いことをやってるってことは俺でもわかる。全員バケモン。生で聴くSYUのギターソロは絶品という他に無いですね。ギターヒーロー


そして小野さんはやっぱりとんでもないわ。俺もこの前ワンカラに行ってガルネリの曲歌ってきたんだけど、なんとか1曲歌い切るのが精一杯だった。それだけにあの歌いっぷりは信じられない。あれで52歳ってどういうことなんだ。MCも相変わらずゆるくて素敵。


最後は出演者勢ぞろいで「DESTINY」。これがまたお祭り感MAXでめっちゃ楽しかった。どんな形でも良いから映像出してくれないかなあ。アウトロに合わせて小野さんが変な振り付けで踊り出して、Fuki・団長・HARUKAもそれを真似して4人で踊ってたのが笑えました(苑だけ「いやー、俺はいいっすw」って拒否してた)。


なんかガルネリパートの内容薄くない?まあ良いや。
幸いにもGALNERYUSは日本のバンドなのでまた今年見られるチャンスがありそうです。また見に行きますよ、絶対に。だってまだ「ANGEL OF SALVATION」聴けてないもん。「Struggle for the freedom flag」だって聴けてないし、ラウパでやってた「Braving flag」もまた聴きたいし、「BURN MY HEART」も「Shriek of the vengeance」も「Whisper in the red sky」も「Beyond of the Ground」も「T.F.F.B」も「THE FLAG OF REINCARNATION」も「ULTIMATE SACRIFICE」も・・・とにかくまだまだ聴きたい曲は沢山ある訳で。

これはまだまだ死ねませんな。

おにぎり爆弾が観た上半期映画セレクション

兄弟ブログである『長崎ツバメリーランド』の最新エントリーに便乗する形でやっていきます。上半期は70本ぐらいの映画を観ました。好調な滑り出しを見せたもののすぐ失速。基本的には各月から3本選ぶということで。大体の映画はオニバリーデイズでも触れたような気がするけど、まあ良いよね。

 

 

【1月】

視聴作品数→28本(全て初見)

☆選んだ作品(日本公開年/制作国/監督)

プリズナーズ』(2014/アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014/アメリカ/アンソニー・ルッソジョー・ルッソ)

エンド・オブ・ウォッチ』(2013年/アメリカ/デヴィッド・エアー)

 

プリズナーズ』は新年一発目に見たんだけどいきなり大当たりを引いてしまった。今年見た旧作の中で依然ナンバーワン。めちゃくちゃ面白かった。役者の演技は皆凄かった。ヒュー・ジャックマンの演技は鬼気迫るものがあるし、ジェイク・ギレンホールもいつも通り素晴らしい。今年でドゥニ・ヴィルヌーヴは俺の中で一番好きな監督になった。この人の映画は本当に引き込まれる。とにかくどの作品も面白いから是非見てください。因みに『メッセージ』は去年映画館で見た時あまり楽しめなかった。だからまた改めて家でゆっくり見たいなとは思ってる。

この月、俺は『アイアンマン』から『スパイダーマン ホームカミング』までのMCU作品(既に見たことがあったGtoGシリーズは除く)を見た。それまで俺は見よう見ようとは思いつつもなんだかんだでMCUを見てなかった訳だが、やっぱり面白いね。そりゃ皆好きになるわ。その中でも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は別格の面白さだった。で、どちらか選ぶとしたら個人的には前者。僅差も僅差だけどね。MCUを触れる前はキャプテン・アメリカのコスチュームはクソダサいと思ってたんだが、不思議なことに映画見ると格好良く思えてきちゃうんだよねえ。特にこの作品のキャップはマジで格好良かった。「一生付いて行きます!」ってなる。

ジェイク・ギレンホール出てるやつ見ておけば間違いねえだろという考えで見た『エンド・オブ・ウォッチ』も凄く良かった。所謂ファウンド・フッテージと呼ばれる形式の作品。『パラノーマル・アクティビティ』シリーズが代表作なのかな。あと『クローバーフィールド/HAKAISHA』とかね。ジェイク・ギレンホールマイケル・ペーニャのコンビが良い感じで、この二人の車中での会話を聞いてるだけでも楽しい。でも物語は段々ヤバい方向に向かって行って・・・っていう話。緊張感があってハラハラしたし、この手の撮影方法を使った映画を見るのは初めてだったから新鮮で良かった。おすすめ。

 

 

【2月】

視聴作品数→11本(初見は10本)

☆選んだ作品

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015/アメリカ/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)

 

基本3本って言ったからね、基本ね。そうじゃない時もあると。この月は凄く面白いと思ったのがこれだけだったからさ。しかも11本のうち3本はコナン映画だし。そんなんカウントして良いのかもわからん。この作品にはなんとなくとっつきにくそうなイメージがあったんだが、そんなことは無かった。評価の高い撮影は本当に凄かったし、演技も素晴らしかった。エドワート・ノートンが相当ハマってたね。映画が好きならクスッと笑える小ネタが多くて楽しかった。

あとこの月は『インターステラ―』のIMAX再上映を見に行った。でも途中ちょっと寝そうになっちゃったんだよね。作品自体は大好きなんだけど、やっぱり俺はIMAXが苦手らしい。

 

 

【3月】

視聴作品数→13本(全て初見)

☆選んだ作品

リメンバー・ミー』(2018/アメリカ/リー・アンクリッチ)

15時、17分、パリ行き』(2018/アメリカ/クリント・イーストウッド)

この世界の片隅に』(2016/日本/片渕須直)

 

この月は本数自体はそこまででもないんだが、映画館に行った回数が今年で一番多い6回。5作品をスクリーンで見た。その中で唯一2回見に行ったのが『リメンバー・ミー』なんですわ。泣いた。マジで泣いた。先の展開が読めるのに泣ける。なんならもう1回見てもまた泣けそう。俺が映画で泣くことなんて殆ど無いのに。映画館で泣いたのは初めてかもしれん。泣いたしか言ってないけど、全編に渡ってテンポが良くて大人も子供も楽しめる安心のピクサークオリティです。

『15時、17分、パリ行き』は元々見に行く予定は無かった。でもある日自転車を修理してもらってて、その時暇だったから見に行った。期待値が低いのもあったとはいえ、かなり面白い作品だったから見に行って良かった。予告から想像していたシリアスな雰囲気は殆ど無く、ほっこりする映画だった。テロ映画を期待していた人はガッカリだったかもね。実際評価は分かれてるらしいんだが、個人的には大好き。途中の旅パートも俺は好き。

この世界の片隅に』も評判通り素晴らしい映画だった。題材の割に説教臭さが無くて良い。終わった後「ああ、これは名作だわ」って思いましたね。

 

 

【4月】

視聴作品数→9本(全て初見)

☆選んだ作品

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年/アメリカ/アンソニー・ルッソ、ジョニー・ルッソ)

レディ・プレイヤー1』(2018年/アメリカ/スティーヴン・スピルバーグ)

 

この月はすっかり童心に帰ってしまったという印象がある。まず『レディ・プレイヤー1』。『カーズ』の1作目の試写会に親に連れて行ってもらって以来の試写会で見た映画。これは単純にめちゃくちゃ楽しかった。ガンダムvsメカゴジラという反則級のシーンは試写会で軽くどよめきが起きていたのを覚えている。今年のナンバーワン映画ではないが、「オレハガンダムデイク」は間違いなく今年の映画で1番の名言だろう。

そして何と言っても『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』である。これは凄い。今までの人生で俺が映画館で見た映画の中で最も面白かった。筆舌に尽くし難い衝撃の映画体験だった。

パシリムの続編は正直イマイチでした。元々期待値は低かったけど、それでも微妙だったな。童心には帰れなかった。

 

 

【5月】

視聴作品数→2本(全て初見)

☆選んだ作品

無し。

 

この月は『ワンダーウーマン』と『デッドプール』しか見なかった。いずれも面白い映画だったが、凄く良かったというほどでもないのでこの月は該当作品無しってことで。『デッドプール2』は残念ながら見に行けなかった。相当面白いという噂は聞いているので早く見たい。

 

 

6月

視聴作品数→9本(全て初見)

☆選んだ作品

ズートピア』(2016年/アメリカ/リッチ・ムーア、バイロン・ハワード)

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2017年/アメリカ/ジャン=マルク・ヴァレ)

レーニング・デイ』(2001年/アメリカ/アントワーン・フークア)

 

9作品しか見ていないにも関わらず、この月は豊作だった。いずれも年間ベストに絡んでくるレベルだ。

最初に見た『ズートピア』は前から見よう見ようとは思っていて、ようやく見たのだが評判通りの名作だった。ディズニー映画全体で見てもトップ3に入るのでは?と思ってしまうほどの出来であり、大人こそ見るべき作品。キャラクターも非常に魅力的で、特にキツネのニックというキャラクターが男から見ても最高にクールだ。イカしてる。

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』も良かった。またしてもジェイク・ギレンホールである。この人が出てる作品を見ておけば間違いない。個人的には最後の30分ぐらいが大好きで、ラストシーンはとても爽やかな気持ちになれた。

最後に紹介するのは、この月最も良かった『トレーニング・デイ』。実はそれまでデンゼル・ワシントンが出てる作品は『イコライザー』しか見たことがなく、その時も格好良いと感じたのだが、この作品で一気にファンになってしまった。名演すぎる。超絶格好良い。それもそのはずこの作品でデンゼル・ワシントンはアカデミー主演男優賞を受賞している。デンゼルだけじゃなくて、イーサン・ホークも凄く格好良いのが良いんだよなあ。とにかく格好良いんです、この映画は。アロンゾが「ここがオフィスだ」と言ってシボレー・モンテカルロのハイドロを動かして車高変えるシーン、あそこだけでメシ3杯いけるわ。

 

 

そんな訳で、今更ながら上半期映画セレクションでした。因みに最近はすっかりファンになってしまったデンゼル・ワシントンが出てる映画をよく見てました。下半期も気力があれば書こうかなと思います。

おにばく推奨映画「シン・ゴジラ」(ネタバレ感想)

東宝ゴジラがスクリーンに帰ってきた。正直期待はしていなかった。予告を見た段階では「ダメだこりゃ」と思っていた。だが俺は全力で土下座したい。最高だった。

 
 
 
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まず個人的に1番求めていたのが破壊シーン。ガメラ3ばりに街燃やしてほしいなと思ってた。その期待に見事に答えてくれたね。虎ノ門大炎上よ。俺はあれが見たかったんだ。ガメラ3以上に破壊してくれた。総理大臣含め政府のトップがごっそり死んだのも絶望感あって良かった。ギャレゴジにはまず破壊が足りない。
 
 
次にゴジラについて。初めて今回のゴジラのデザインを見た感想は「気持ち悪い」というものだった。少なくとも格好良くはないなと。ただ、逆に言うと製作側の意図として格好良いゴジラを作る気はないことは伝わってきた。意識するのはやはり初代。「恐い(怖い)ゴジラ」だ。結果、あの不気味なデザインはゴジラの恐ろしさを演出するのに一役も二役も買っていたと思う。
 
さて、今回驚かされたのはゴジラの形態変化である。鎌倉上陸時のゴジラを矢口が「第四形態」と呼んでおり、「え?第三じゃないの?」と思ったのだが、どうやら第一形態は最初に姿を現した時の尻尾のみの姿らしい。衝撃的だったのはやはり第二形態である。目、動き、フォルムのどれを取っても衝撃的。あれは子供泣くわ。個人的には何となく第二、第三形態はゴジラというよりウルトラ怪獣のようなデザインだと思った。最終的には第四形態止まりだったものの、まだ進化の余地を残しているという恐ろしさが、デストロイアあたりを思い出させる設定で良い。
熱線に関しては先述した通り大規模破壊を見られたので概ね満足なのだが、1つ気に入らない点を挙げるとすれば顎が真っ二つに割れる点。あれはダサいと思ってしまった。背中からの熱線は「そんなの有りかよ感」があって良かったのだが。煙→炎→ビームと変化していくシーンも好きだ。
 
 
最も不安視されていた人間パートも個人的には楽しめた。矢口や環境省の課長補佐を中心とした怪獣対策チームの会議は、個性的なキャラクターや早い台詞回しなどテンポとエンタメに重きを置いたものとなっていた。ゴジラ映画らしいとは言えないが、ゴジラが登場しない人間パートで飽きさせないための工夫を感じさせるシーンだった。人間ドラマと呼べるものは皆無で、ゴジラと対峙する人々の戦いと葛藤だけを描いたこともそういった工夫の1つだろう。
 
終盤の見せ場は何と言っても新幹線&在来線爆弾。それまでのシリアステイストと打って変わって随分ぶっ飛んだ作戦だが、個人的には大好き。しかも結構効いてるというのがまた面白い。
ガメラ2といい、vsビオランテといい人間が活躍する怪獣映画はハズレ無しだなあ。FW?何ですかそれは?
 
 
最後に音楽についても触れておきたい。まず1つ言えるのは、伊福部昭は神だと言うこと。偉大過ぎた。今回で誰もがそれを再確認したはず。一方で鷺巣詩郎は正直合っていないと感じた。エヴァの「デンデンデンデン デンデン」というあのBGMを乱用するのはいただけない。それ以外の曲も作品に合っていたとは言い難いと思う。かと言って伊福部昭が合っていたかと言えばそれも微妙なところで、「レジェンド補正」みたいなものは確実にある。つまりはそれだけ偉大だということ。だって怪獣大戦争マーチに合わせて新幹線と在来線で特攻するんだぜ?そりゃテンション上がっちまうよ。
実は映画見る直前までゴジラのサントラを聴いていて、vsメカゴジラのOPのメインテーマに胸を高ぶらせていたのだ。まさかエンドロールの最後に流れるなんて。エンドロールの音楽のクレジットに「ゴジラvsメカゴジラ」の文字が見えたから、「あれ?流れたっけ?」と思い出していたらまさかの最後の最後よ。
 
 
 
やっぱりゴジラは最高だ。俺の中では今年のベスト映画はもうこれで決定。ゴジラをスクリーンで見られる喜びをガキの頃以来本当に久しぶりに味わうことが出来た。

IRON MAIDEN来日公演 4/20

IRON MAIDEN来日公演@両国国技館の初日に行ってきた。

両国国技館でのライブは初めてだった。今まで相撲を観に2、3回訪れたことはあるが、まさかその会場でメイデンを観ることになるとは誰が予想しただろうか。

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会場外には「アイアンメイデン」「ラウドパーク」「サマーソニック」「クリエイティブマンプロダクション」の幟があった。粋なことをしてくれるものだ。お祭り感がある。

俺の席は2階正面スタンド席。中々見やすい。PRTの先行で取った甲斐があった。当然、力士の優勝額も飾られている。朝青龍のものが見当たらないのが寂しかった。

前座のThe Raven Ageが始まると同時に暗転。てっきり前座の時も明るいままだと思っていたので、少し驚いた。案の定暗闇の中スマホのライトを使って自分の席を探す人たちが大量発生。最初から入って正解だった。
そのThe Raven Ageはメイデンのリーダーであるスティーヴ・ハリスの息子が在籍するバンドらしいのだが、はっきり言って全く印象に残ってない。最初こそそれなりに集中して観ていたのものの、途中から退屈になってきて耳栓代わりにイヤホンを付けてボケーっと観ていた。悪くはないのだが、これといった個性もないので大成は望めなさそうだ。

前座が終了して20分ぐらいが経過した頃にメイデンのライブの始まりを告げる合図でもあるUFOのDoctor Doctorが大音量で鳴り響いた。この時点で会場は総立ち。


そして遂にIRON MAIDENのライブがスタート。ここからは印象に残ったことを適当に書いていく。
最初はIf Eternity Should Fail〜Speed Of Lightという新譜のオープニング通りの流れ。会場の反応はまずまずといったところか。新譜のリードトラックであるSpeed Of Lightですらこの盛り上がりなのだから、やはり過去の名曲を聴きに来た人が多いようだ。まあ、そりゃそうか。

ただ、新譜の中ではSpeed Of LightよりもThe Red And The Blackの方が盛り上がっていた。かなりライブ映えする曲で、コーラスパートでは合唱も起きていた。個人的に新譜の中では一番気に入っている曲なのだが、やはり長すぎる。もう少しコンパクトに纏めてくれればなあと思わずにはいられない。

序盤のハイライトはThe Trooper・・・のはずだったのだが、ここでまさかのハプニングが。Trooperの格好に着替え、イギリス国旗を持ったブルースがマイクを忘れて登場したのだ。結果的に最初の「オーオーオーオーオーオーオーオオー」まで観客に投げっぱなしになってしまった。あんなのは初めて観た。海外ならばここは観客による大合唱で何とか様になるのだろうが、日本ではそうもいかない。合唱の声は小さく、少々変な雰囲気になってしまった。勿論、これは決して悪いことではない。盛り上がり方は国によってそれぞれ違うのだから、仕方のないことなのだ
ただ、Trooperだけはもう一度ちゃんと聴きたいなあ。あれはあれで貴重なものが観られたということで良しとしよう。

新譜のタイトルトラックが終わり、ライブは終盤に突入。すると、あのイントロが。Hellowed Be Thy Name!個人的にメイデンの曲の中で1、2を争う程好きな曲であり、最も聴きたかった曲だ。これは滾らさるを得ない。この曲を生で聴くことが出来たというだけで間違いなく行く価値はあった。と言っても事前にセトリを調べてしっかり予習をしていたので、演奏されることはわかっていたのだが。

興奮冷めあらぬ中、続いてFear Of The Darkが始まった。恐らくこの日最も盛り上がったのはこの曲だろう。俺自身この時が一番はしゃいでいたと思う。初めてメイデンのライブに行ってみたいと思ったのもこの曲のライブ映像を観た時だった。大合唱、ブルースの「You!(あるいは地名)」→「Hahahahahaha!!」、サビでのジャンプ・・・憧れていたライブでのFear Of The Darkを遂に体験出来たのだ。本当に楽しかった。

本編はバンド名を冠した名曲Iron Maidenを演奏して終了。それから間も無くThe Number Of The Beastの最初の語りが聞こえてきた。1月のスラドミでKREATOR&シュミーアが演奏したのを観て以来、今年二度目の「6!6!6!」である。しかも今回は本物だ。
続くBlood Brothersも熱かった。これもやはりライブ映えする曲だ。IRON MAIDENという音楽を通じて世界中の人々が繋がっている。それを願う曲であり、それはメイデンのライブの1つのテーマである。

そしてラストはWasted Years。これもとても良かった。こんなにも素晴らしい曲だったのか。元々好きな曲の1つではあるが、今回のライブでより好きになった。

それにしてもメイデンのメンバーは本当に元気だ。特にブルース・ディッキンソン(57)を見ていると人間の可能性というものについて考えさせられる。あの歳で何故あれほどのパフォーマンスが出来るのか。劣化はしているのだろうけども、あの人の場合は見ていて「ああ、衰えちゃったな」と感じることが殆どない。しかも1年前は癌治療をしていたはずなのに、である。

ブルースは勿論、スティーヴ・ハリスも格好良かった。ベースを銃のように構えるあのポーズも披露していた。
エイドリアン・スミスとデイヴ・マーレイのツインギターも健在。IRON MAIDENの真骨頂である。
ヤニック・ガーズも相変わらずだ。ピョンピョンと跳ねるような謎ステップ、そしてエディとの格闘(茶番)もしっかりこなしていた。
無論、自由なフロントをしっかりと支えるニコ・マクブレインのドラムも忘れてはならない。
全てはライブ映像で見ていたあのメイデンのまんまだった。イメージしていたそのままのものを提供してくれる安心感。まさに伝統芸能である。

このブログでも何度か書いたが、俺はメイデンの大ファンではない。それでも彼等の「俺たちはまだまだ現役だ」という熱い思いはひしひしと感じることが出来たし、元気を貰った。
音響はとても褒められたものではなかったが、それでも百戦錬磨のレジェンドはやはり凄かった。

IRON MAIDEN万歳。それに尽きる。

EXODUSのスティーヴ・ゼトロ・スーザの魅力

お久しぶりです。おにぎり爆弾 a.k.a. GOMIです。

 

今回は俺の大好きなバンドであるEXODUSについて書きたい。

なんでこのタイミングなのかと言えば、先日のインタビューにてボーカルのスティーヴ・ゼトロ・スーザが「LOUD PARKに出るよ」とまだ発表されていないラウパ主演をポロリしてしまったため。個人的に最もラウパに出てほしいバンドだったのでそれを知った時はかなり嬉しかった。そこで改めてEXODUSについて書いてみようと思ったのだ。大したことを書く気はない。どれほどの長さになるかも全くわからない。

 

 

EXODUSは俺がスラッシュメタルを好きになるきっかけを作ってくれたバンドであった。

 

スラッシュメタル四天王と呼ばれるSLAYERやMEGADETHを聴いてもあまりピンと来なかったが、ある時YouTubeでEXODUSのライブ映像(2008年のWackenの映像)を見て一気に引き込まれた。他のバンドとは明らかに違った。気付けば頭を振っていた。それ以来PANTERAと並ぶ最強のバンドとして俺の中で君臨している。

 

 

EXODUSと言えばベイエリアクランチと呼ばれるザクザクとしたリフを真っ先に思い浮かべると思うが、今回書きたいのはそれではない。現ボーカルであるスティーヴ・ゼトロ・スーザについてだ。

 

EXODUSの歴代ボーカルは3人。加入順に紹介しよう。1人目はオリジナルメンバーであるポール・バーロフだ。俺が初めて聴いたEXODUSのアルバムは歴史的名盤と名高い1st「Bonded By Blood」である。そのアルバムにてボーカルを務めたのが彼だ。俺は衝撃を受けた。酷いボーカルだと思った。完全にイカれてやがると。彼の歌唱は一言で言えば「基地外」。しかしながらそれがクセになる。EXODUSの曲の上では彼は最高のボーカルなのだ。

2人目はスティーヴ・ゼトロ・スーザ。彼については後述する。

3人目は元々はEXODUSのギターテックを務めていたロブ・デュークス。彼もまた素晴らしいボーカルだった。彼が最も輝いていたのはライブだろう。恐らくロブが在籍していた頃のEXODUSは世界で最も格好良いライブをするバンドだった。彼はフロントマンとして大変優れていた。指をクルクルさせてサークルピットを指示する姿が印象的だ。また、今ではEXODUSのライブの定番となったStrike Of The Beastでのウォール・オブ・デスにおける彼の煽りは凄かった。

 

さて、ここからはゼトロについて書こう。彼もまたEXODUSの歴史を語る上では欠かせない素晴らしいボーカリストであることは言うまでもない。ただ、個人的には歌唱力はロブ・デュークスに劣るのではないかと考えている。ロブは見た目はゴツいが、ボーカリストとしてはかなり器用なものだった。1stの曲も、ゼトロ在籍時の曲も上手く歌いこなすことが出来る。ゼトロはゼトロで自分が在籍していなかった頃の曲も、アレンジを加えつつ違和感なく歌うことは出来る。だが、オリジナルに近い歌い方が出来るのはロブ。決してどちらが正しいというのはない。どちらも正解だ。

 

そんなゼトロの歌唱において個人的に最も惹かれる点がリズム感である。ロブは前述した通りオリジナルに近い歌い方をすることの出来る器用さはあるが、猪突猛進というべきか、パワーを全面に押し出した歌い方をする。それが彼の色であり、どの曲にも暴力的な一面をもたらす。そのお蔭でライブは終始クレイジーな盛り上がりを見せた。

一方のゼトロの歌唱は曲に跳ねるような印象をもたらす。これが最高なのだ。良いスラッシュメタルバンドは数あれど、踊れるスラッシュメタルはEXODUSぐらいなものではないだろうか。The Toxic WaltzやFabulous Disasterはまさにその跳ねるような歌い方が光る名曲だ。ただここは別の曲を推したい。

彼のタイム感が最も活かされていると思うのは活動休止期間を挟んでリリースされた通算6枚目のアルバム「Tempo Of The Damned」に収録されているForward Marchである。

 

Forward March

Forward March

  • Exodus
  • ロック
  • ¥150

 

この曲の作詞はゼトロ本人が手掛けている。HIP-HOP歌手顔負けの押韻の嵐だ。そして何と言っても、たまらなく格好良いのがサビ終わりのパート(「Forward March×3 Never more in reverse」の後)である。ここのパートは個人的にEXODUSの全ての曲の中でもトップクラスに好きな部分だ。最高のリフに乗っかるキレッキレのゼトロの歌唱。今日はこれを書きに来た。

6thは冒頭の3曲ばかりが注目されるが、この曲のこともたまには思い出してやってほしい。いつか生で聴ける日が来ると良いのだが・・・。

 

 

スラッシュメタル界最強のライブバンドであるEXODUS。10月のラウパでの盛り上がりはもう約束されたようなものだ。一つ気がかりなのはゲイリー・ホルトがSLAYERのライブで来られなくなってしまう可能性。彼には絶対に帯同してもらわなくては困る。

LEPROUS来日公演@渋谷CLUB QUATTROに行ってきた話

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ノルウェーからプログレッシブメタルバンドLEPROUSが3度目の来日。これまではIHASAHNのバックバンド及びサポートアクトとしての来日だったので、単独公演は今回が初めて

 

 

だが俺はLEPROUSのアルバムは直近の2作しか聴いたことがなく、それでも行こうと思った理由としては3つ。一つはその直近2作が素晴らしい出来だから。次に、現在はIHSAHNのバックバンドはやっていないそうで、これを逃すと暫く見る機会は無さそうだから。そしてもう一つはチケットが全く売れてないらしく、逆に面白そうだなと思ってしまったというクソみたいな理由である。

 

2013年から色々なライブに行ってきたが、CLUB QUATTROに来たのは意外にも初。何故か行く機会が無かった。下のブックオフにはよく行くのだが。まあそんなことはどうでもいい。

さて、注目の客入りだが予想通りガラガラ。100人いるかどうかかというレベル。クアトロって確かキャパ800ぐらいだよなあ。これは寂しい。

 

まあ客入りのことを忘れるほどにライブは素晴らしかったけどね。

 

セットリスト

1.The Flood

2.Foe

3.Third Law

4.Chronic

5.Rewind

6.The Clock

7.Acquired Taste

8.Slave

9.The Price

10.Moon

11.Down

12.The Valley

-EC-

13.Forced Entry

 

冒頭3曲で一気に引き込まれた。Third Lawは本当に格好良い曲だなあ。LEPROUSの曲はライブ映えするものが多いね。

 

MCを殆ど挟まずに立て続けに演奏することで、緊張感が途切れない。確かRewindまではノンストップだったはず。曲の終わりに「Thank you」と言うぐらいで、それ以外は「楽しんでるかい?僕たちもだよ」「もう1曲聴きたいかい?」と言ったぐらいだったはず。

 

Slaveが終わってメンバーが捌けた時は「え?本編終了早すぎね?」と思ったが、その間もSEが流れ続けていたので、The Priceの前はあれがお決まりなのだろう。EXODUSがBonded By Bloodで、KREATORがViolet Revolutionで一回捌けるのと同じか。

 

 

バンドの中心はボーカル&キーボードのEinar Solberg

何と言っても彼の歌唱がこのバンドの大きな魅力だ。因みに彼は一昨年のEMPERORの来日公演でもキーボードで来日していたので、個人的には彼を見るのはこれで2回目。

髪型が変わっていたね。サラサラヘアーの長髪をブンブン振り回してヘドバンしてるイメージだったけれども、短髪にしてイケメン北欧紳士に進化を遂げていた。

わかってはいたが、やはり歌がめっちゃ上手い。そして声が良い。立っているだけで様になるし、キーボードを弾いてない時はマイクを持って身振り手振りで曲を表現するのだが、そのアクションも格好良い。

 

 

しかしEinarに負けないほどの存在感を放つ男がいた。ドラムのBaard Kolstadである。

彼は一昨年加入したばかりの新入りだが、彼の鬼気迫るプレイがバンドのパフォーマンスを高いレベルに引き上げていると思う。立ち上がってオーディエンスを煽り、ドラムプレイ以外でも貢献していた。

 

何となくこのバンドの弦楽器隊は不動にして淡々と演奏しているイメージだったが、そんなことはなくて、お立ち台に上がって弾いてみたりして適度に動く。Einarを含むフロントの4人が一斉にヘドバンをする画は迫力があった。また、コーラスワークも良かった。

 

音響も良好。決して音量が小さい訳ではなかったのに、ライブ終了後の耳鳴り・音こもりが無かった。それだけ各楽器の音のバランスが取れていたということだろう。

 

本編ラストのThe Valleyの途中で機材トラブルが発生し、下手ギターの音が出なくなってしまったのは少し残念だった。よりにもよってこの名曲の時になってしまうかと。

アンコールのForce Entryは2nd収録曲なので初めて聴く曲だったのだが、かなり格好良かった。オーラスに相応しい。

 

大満足。行ってよかったわ。

 

それだけにこの客入りは本当に寂しい。まず会場設定からして間違っていたよねえ。どうにかならんかったのか。もう少し小さなハコならガラガラっぷりも目立たなかっただろうし、その上で土日を確保出来ればまだ集客出来ただろうに。

 

そんな客入りにも関わらず熱いパフォーマンスを見せてくれたLEPROUSには感謝しかない。是非また来日してほしい。しかし最初にも書いたけども、IHSAHNのサポートでの来日が無くなってしまったとなると、次はいつになるのやら・・・。

 

 

 

少し余談を。29日に来日公演を控えたSTRATOVARIUSのイェンス・ヨハンソンが観に来ていたまあ話しかける勇気は無かったんですけどね。万が一間違ってたら恐いからね。